本当に久々の「一瞬の話芸」編
今回は、話に出てくる「言葉」の
解説?蘊蓄?
なんてえのを
小噺のアトに書き綴ってます
今回は、話に出てくる「言葉」の
解説?蘊蓄?
なんてえのを
小噺のアトに書き綴ってます
音声にしないで
書いたの(笑)
最近は少し聞かなくなりましたが、それでも台所を「お勝手」
と呼ぶ習慣は、残っていると思います。
この「お勝手」という言葉、元々は弓道から来ているのです。
弓道では、弓を支える左手を「押し手」、引く右手を「勝手」と呼ぶそうです。
それは、右手の方が、自由に使えるからです。
その弓道の「勝手」が、台所を表わす「お勝手」の語源なのでした。
この言葉、江戸時代以前よりあったものと、思われます。
となると、弓を扱うわけだから、武家の間で生まれた言葉でしょう。
武家では、台所で料理をするのは、妻の役目ではありません。
下男や下女、つまり、使用人(お手伝い)の仕事でした。
従って、その家の持ち主でない使用人が唯一勝手に使える場所という意味での、「お勝手」だったと思えるのです。
しかも、弓をするのは、武家でも主に、奥方の方でした。
従って、奥方が使用人に申し渡した、「勝手に使いなさい」
だったと思います。