ariga10dazoの日記

休眠ブログからの再出発なのだな ( ^)o(^ )

さんま苦いか塩つぱいか

朝晩の冷え込むようなってきました。
朝方寒くて目が覚めトイレに
みなさんには風邪を引かないように(*´з`)

久々にご無沙汰してる知り合いに、ラインすると
返事が戻ってこない
昨日、ラインが来まして
風邪で臥せってたそうです。

そこで、チト調べた
秋の味覚のサンマ。
昭和26年頃、秋刀魚(さんま)はまだご馳走だった。

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驚くほど高いさんまのポテンシャル蘊蓄

たんぱく質
体内で生成できない必須アミノ酸をバランスよく含む。

ビタミンA
目や皮膚における粘膜の健康を保つために必要となる栄養素。

DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAは海馬と呼ばれる記憶力や老化防止などの脳に関係する場所に効果的に作用できる栄養素。

EPA(エイコサペンタエン酸)
血栓を防ぎサラサラな血液に。抗腫瘍作用や糖尿病の合併症を解消などにも効果的。
カルシウム
骨や歯に必須の栄養素であるカルシウムもサンマは含んでいる。


「鰶」「秋刀魚」(さんま)の名前の由来
サンマは、ダツ目サンマ科に属する魚。北太平洋に広く生息する。食用とされ、特に日本では秋の味覚を代表する大衆魚である。
「サンマ」の名前は、「体が狭い魚」を意味する「狭真魚(さまな)」が転訛したという説がある。他にも、大群をなして泳ぐ習性を持つことから「大きな群れ」を意味する「サワ(沢)」と「魚」を意味する「マ」からなる「サワンマ」が語源となった説がある。
漢字は普通「秋刀魚」と書くが、魚へんに「祭」の「鰶」も「さんま」と読む。「鰶」はコノシロを指す漢字であるが、江戸時代には河岸にサンマが揚がるとお祭り騒ぎになったことからこの字が使用された。「秋刀魚」は「秋によく獲れる刀のような形をした魚」に由来する。1922年(大正10年)の佐藤春夫の詩『秋刀魚の歌』で、広くこの漢字が知れわたるようになった。

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佐藤 春夫

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明治25年~昭和39年。
和歌山県に生まれる。中学時代より文学に傾倒。慶應大学中退。雑誌「三田文学」「すばる」などに詩を発表。その後、数々の小説や詩集などを発表。耽美主義作家のひとり。主な作品は、「田園の憂鬱」「都会の憂鬱」「晶子曼荼羅」「殉情詩集」など。
和歌山県新宮市には、「佐藤春夫記念館」があり、なんと「秋刀魚の歌」の額があるのだそうです。

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秋刀魚の歌 

あはれ
秋風よ
情〔こころ〕あらば伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉〔ゆふげ〕に ひとり
さんまを食〔くら〕ひて
思ひにふける と。

さんま、さんま
そが上に青き蜜柑の酸〔す〕をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
そのならひをあやしみてなつかしみて女は
いくたびか青き蜜柑をもぎて夕餉にむかひけむ。
あはれ、人に捨てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
愛うすき父を持ちし女の児〔こ〕は
小さき箸〔はし〕をあやつりなやみつつ
父ならぬ男にさんまの腸〔はら〕をくれむと言ふにあらずや。

あはれ
秋風よ
汝〔なれ〕こそは見つらめ
世のつねならぬかの団欒〔まどゐ〕を。
いかに
秋風よ
いとせめて
証〔あかし〕せよ かの一ときの団欒ゆめに非〔あら〕ずと。

あはれ
秋風よ
情あらば伝へてよ、
夫を失はざりし妻と
父を失はざりし幼児〔おさなご〕とに伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて
涙をながす と。

さんま、さんま
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
あはれ
げにそは問はまほしくをかし。